について考えた

こんにちは。

 

今年は4月になっても寒暖差が未だ激しくて去年の11月から着ている服が変わっていません。

 

最近、SNSで久々に「レンタルなんもしない人」というアカウントを見た。

 

この方は、2016年頃から''何もしない''自分を一時的にレンタルするサービスをTwitterを通して行っている人で、フォロワーは10万人を超えている。

 

人件費的なものはかからず、交通費等の経費のみでレンタルできる。

 

年齢は30代の男性。

 

Twitterで注目されている理由は、やはり風変わりな依頼内容や、人間の心理が垣間見れる依頼の投稿だろう。

 

実際、私自身も興味本位、面白いもの見たさの野次馬心理で過去の投稿などを見ていた。

 

友人に頼むと何かと不都合なことがあってできず、外部の人間にお願いしたいちょっとしたことに需要があるようだ。

 

例えばカラオケとか、勧誘の練習とか、趣味をひたすら語るとか、1人では行きずらい場所、遊びなどなど。

 

都内が活動拠点なだけに、口コミが集まって不審人物ではないことがわかれば、どんどん依頼はきそうだ。

 

本サービス自体に金銭的な利益がなくとも、今では本の出版や取材がきているのだから、もはやビジネスになっている。

 

要は先行投資のようなものだ。(勿論本人はそういう理由で始めたわけではないのだろうけど)

 

このサービスは、普通の人間なら誰でも''やること自体はできる''ことが興味深い。

 

なぜなら、依頼中に特別なことは何もしなくていいからだ。

 

ただ、これは口コミが大事なのでリピーターがでたり、利用者から良い評価がでないとビジネスに繋がらないので、人柄や身なりに多少の気を使って第一印象をよくすることも大事だろう。

 

自分が呼んだとはいえ、ネット上で風変わりなことをしている見ず知らずの人間に会うのは、大抵の人は緊張するはずだ。

 

だからこそ第一印象をよくする必要はありそうだ。

 

業務内容こそ単純とはいえ、ネット上での依頼のやりとりだけで会うのだから、彼がTwitterで言っているのは見たことないが、絶対に異常者に遭遇したこともあっただろう。

 

もう3年が経つ今でもサービスが続いているということは、彼自身が自分なりの予防措置をとっているのだろうと思う。

 

考えてみれば人をレンタルする業者は2016年よりも前からいたよね。

 

結婚式の友人役とか、小学校受験の保護者面接時の親役とか。勿論、レンタル彼女とか。

 

レンタル業者がルックスやトークができる役者を雇って、それをお客に貸し出す。

 

今回のは、それを少し捻った趣味感覚の非営利なサービス。

 

確かに変化の少ない退屈になりがちな社会人生活からしたら、こういったことを始めるのは楽しそうにも感じる。

 

週末限定にしたっていい。だって実質無料でやっているのだから、相手だって踏み込んだ要求はできない。

 

家で非生産的なことをするより、色々な人に会って話す方がずっと有意義だ。

 

今回は書籍化等で収入ができたが、人脈からほかのビジネスに繋がる可能性だって十分にある。

 

そういった意味ではこういったサービスを始める人が増えたらいいと思う。

 

ただ、よく考えると依頼人と仲良くなりすぎるのは、サービスを続けていく上ではデメリットもありそうだ。

 

前述の通り、これは友人ではない外部の人間に需要があるのであって、友達になってあげるサービスではない。

 

正確にはずっと友達でいてあげられるわけではない。

 

ある程度のとこで一線を引かないといけない。

 

人間なので趣味でやるなら尚それはそれで難しそうだ。

 

意見がわかれそうだが、私は総合的に良いサービスだと思った。

 

どんなところに世間の需要があるかわからない[完]