大掃除

こんにちは。

 

実は実家を出て昨年から一人暮らしを始めていた私である。

 

まだあれから半年が過ぎようとしている程度の一人暮らし初心者である。

 

私が一人暮らしを始めた理由は、そのように迫られた状況だったからではない。

 

実家から職場へは十分に通えるし、親と仲が特別悪いわけでもない。

 

ただ、そこに山があったから登る登山家のような気分で独立しただけだ。

 

まぁ、結果的に一人暮らしを始めてみて不便なことはほとんど無い。

 

というか一人は快適そのもの。

 

一人暮らしが長いと結婚ができなくなってくるというが、わかる気がする。

 

全く気を遣う必要がないからだ。

 

夜中に突然起き出してパスタ茹でながらプロジェクターの電源入れて、スマホから好きな音楽流すなんて、騒々しいだけの何したいのかわからないようなことを寝ている最中にされたら相手は最悪だろう。

 

だが、一人暮らしなら構う必要はない。音量はマンションなので多少の気遣いは必要だが、少なくとも起きて作業する分には誰にも文句は言われない。

 

自炊に関しても困ったことは無かった。

 

ちなみに、私は料理は実家暮らしの時は全くしなかった。

 

料理スキル0のそんな装備で大丈夫か状態で一人暮らししたのである。

 

そんな私が突然自炊を強いられたわけだが(外食にかける余裕はない)問題なかった。

 

ネットには一般的なものから裏技的なものまであるし、レシピ通りにやれば大抵上手く作れるから問題ない。

 

なんなら自分の好きな味付けまで自由自在だ。

 

相手に作ってもらうのは楽だが、自分が欲しいタイミングや、自分の味の好みまで細かく相手に要求するのは、ただでやって貰っているのに偉そうだし仲も悪くなりそうだから私は言えず、結果的にストレスでしかない。

 

自分の理想を他者に100%再現してもらうために、労力を費やすなら自分でやる方が100倍増しという考え方なのだ。

 

洗濯物だって一人分しかないのだら、堪らないし、干す量も少ないから楽だ。

 

掃除だって一人暮らし用の部屋だから掃除する範囲が小さので楽。

 

もはや阿部寛が演じていたドラマ「結婚できない男」状態である。

 

当時、ドラマ内で阿部寛が金魚鉢に一匹だけの金魚を見ながら、「一人の方がいいだろ。気は遣うし、水は汚すし、酸素も半分だ。」と、今ならそれが理解できる。

 

もう、実家を出て初めて親の有難みに気づくというが私にはあまりそれがない。

 

親とはいえ他者との共同生活というのが私にはどうも向かないようだ。

 

 

さて、脱線したが実家の自分の部屋掃除の話である。

 

実家が近かったというのもあり、自分の部屋は徐々に掃除すればいいとしか思っていなかったため、ずっと先延ばしにしてしまったのを親にいい加減片付けるよう言われたのだ。

 

今でこそ必要最低限のものしか置かないシンプルな空間に住んでいる私だが、物心ついた歳から住んでいた実家の部屋はかなり物で飽和状態になっていた。

 

もはや飽和状態すぎて片付ける気が失せるほど。

 

それをようやくこの機会に一掃したのだ。

 

当然なのかもしれないが、散らかっている部屋というのは、当時住んでいる自分からしたら今は必要ないけど、いつか必要になるかもしれないから保留で残しておいている状態の物という言い訳のもとに出来上がった空間なのだと気づいた。

 

もう住まないし、必要な物は今の部屋に全て揃っていると思って冷ややかな目で見てからは、部屋のものが9割ゴミになった。

 

片付けながら、大昔探してて結局見つからなかったものが見つかったり、昔の自分の写真や忘れたい過去が出てくるというイベントは恐らく誰もが経験するのではないだろうか。

 

あまり良いものではないな。

 

ただ、1つ言えることは部屋がガランとしていて寂しさを感じるということはない。寧ろスッキリしてよかったと思える[完]